かくのごとく、我思えり

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【文系高校生へ】後悔しない学部の選び方は?

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はじめに

 

大学受験をする際、受験校と同時にどの学部を受験するのかも決めなければなりません。高校生は大学の選択と比べると学部選択を軽視しがちです。しかし、大学に入学してから4年間もその学問を学ぶ必要があります。学部選択をおざなりにしてしまうと、大学入学後に後悔するということになりかねません

 

そこで今回は、現役大学生の視点から、文系の学生は学部選択をどうするべきかを説明します。

 

 

学部選びの基準

 

学部選びをする際、就職(卒業後の進路)、学びたいこと、入試の難易度のいずれか(あるいはすべて)を考慮するのではないでしょうか。僕もこの3つの観点から学部を選ぶのが適当だと思います。

 

 

就職(卒業後の進路)

 

まず、特定の学部に入学しないとその職業に就けなかったり、就くのが難しくなったりすることがあります

 

例えば、弁護士や裁判官のような法曹になりたいなら法学部に入るべきですし、公認会計士や税理士になりたい場合は経済系の学部に入るのが良いでしょう。また、公務員試験では法律や経済の分野から多くの問題が出されるため、公務員になりたいなら法学部か経済学部に入ると有利です(もちろんその他の学部の人も公務員になれますが)。

 

以上のように、自分が将来就きたい職業が決まっている場合、その職に就きやすい学部に入るのが良いでしょう

 

他方で、民間企業に一般的な就職をしたい場合は、どの学部に入っても問題ない場合がほとんどです

 

「文学部は就職が難しい」という話を聞いたことがある人もいるかもしれませんが、僕はこの見方には懐疑的です。

 

文学部の就活がうまくいっていないように見えるのは、単に就活に意欲的な人が少ないだけだと思います。学部の性質上、経済学部や法学部と比べると、文学部には就職にあまり熱心でない人が多いですからね。文学部だからという理由で就活生を落としている企業はそうそうないはずです。もしかしたら文学部生を不利に扱う企業があるかもしれませんが、そういう企業でも出身学部よりもコミュニケーション能力といった個人の能力を重視するでしょう。

 

 

学びたいこと

 

もし学びたい分野がすでに決まっている場合、その分野を学べる学部に行くのはあり得る話です。

 

ただ、高校までで学んだことのみをもとに学部を決めるのは少し危険です。なぜなら、大学で勉強する分野を高校で勉強する機会は少ないからです。法律や経済なんて、高校で公民を選択した人しか勉強しませんよね。文学だって、日本や英米の文学作品を読むことくらいは高校の授業でもあるかもしれませんが、ドイツ文学やフランス文学を読むことはありません。社会学や言語学になると高校はもうお手上げです。

 

さらに肝心なのが、同様のことを学ぶにしても、高校と大学では学び方が大きく異なるということです。例えば法の分野。高校では触れるのは憲法に加えてPL法や労働基準法といった一部の法律くらいです。憲法は少し突っ込んで勉強しますが、その他の法律は名前を覚える程度で終わると思います。それに対して、大学では憲法・民法・刑法などの解釈や、そもそも今ある法はどうやってできたのか、さらに諸外国の法と比べたらどうかなど、法に関することを幅広く勉強します。高校でやった勉強のイメージを持って法学部に入学したら、おそらく驚くことが多いでしょう。

 

長々と書きましたが、高校までで学んだことのみをもとに学部を選ぶことの危険性は理解していただけたと思います。どのような情報をもとに学部を選べば良いかはこのページの「情報の集め方」に書いておいたので、ぜひご覧ください。

 

 

入試難易度

 

「この大学のなかだと○○学部が一番入りやすいから、そこを受けよう」

 

それも学部選びの基準の一つとしてはありなのですが、入試難易度だけを基準に学部を選択するのはあまりに危険です。大学入学後にしたくもない勉強に追われ、挙句の果てに留年するのは嫌ですよね?留年は大げさだったかもしれませんが、自分に合わない学部に入ったとしてもその分野を勉強しなければならないのは確かです。

 

入試難易度で学部を選ぶのを全否定するわけではありません。ただし、単に合格しやすいという理由だけで選ぶのではなく、きちんとその学部について調べて、その学部で勉強することに納得したうえで受験するようにしましょう

 

 

情報の集め方

 

それでは、どのようにして学部選択の参考になる情報を集めればよいのでしょうか。いろいろな方法がありますが、個人的には以下の三つが有用な手段だと思います。

 

 

人に尋ねる

 

現役の大学生や大学を卒業した人が身近にいれば、ぜひ話を聞いてみましょう。「話を聞ける人なんていないよ…」と思う人もいるかもしれませんが、両親・学校や塾の先生・高校の先輩など、当ては意外と多くいるものです

 

ただし、人にアドバイスを求める際に注意しなければならないのが、ある人に当てはまることが自分にも当てはまるとは限らないということです。例えば、両親にアドバイスをもらったとしても、そのアドバイスのいくつかはすでに時代遅れになっているおそれがあります。両親の大学受験からはかなり時間が経っており、その間に大学は変化を遂げてきたのですから当然のことです。他にも、人によって能力や興味・関心が異なっているため、あるアドバイスがAさんにとっては正しくてもBさんにとって間違っているというようなことは十分あり得るのです

 

そのため、経験談のみに頼るのではなく大学が発信している公式な情報も参照したり、複数の人に助言を求めて多くの視点からの意見をもらったりすることが必要です

 

 

大学のオフィシャルな情報・イベント

 

志望する大学・学部がある程度固まってきたら、その学部の公式情報を集めるようにしましょう。大学のホームページやパンフレットを見れば、その学部がどのようなものかをある程度は判断できると思います。

 

また、オープンキャンパスに行ってみるのもありです。「百聞は一見に如かず」という言葉があるように、やはり実際に行ってみないと分からないことがあるものです。せめて第一志望の学部くらいは見てみても良いと思います。

 

「でも、自分の志望している大学は遠くにあるから、オープンキャンパスに行くのは難しい」という人もいると思います。そのような場合、学部選択の参考にするという点から言えば、近場の有名大学のオープンキャンパスに行ってみるというのも手です

 

僕は高校1年生のとき、某旧帝大のオープンキャンパスに行って、法学部と経済学部の説明を聞き、模擬授業も受けてきました。結局その大学には行きませんでしたが、そのオープンキャンパスは、僕が法学部を受験するきっかけの一つになりました。

 

 

新書を読んでみる

 

各学部で学ぶことが分からないという場合、それぞれの分野に関する新書を読んでみてはどうでしょうか。新書には、大学で研究をしている人が書いたものが多くあります。しかも比較的平易な文章で書かれているため、初学者でもその分野の概観をざっとつかむことができます

 

 

最後に

 

以上、文系学生の学部の選び方について考えてみました。

 

やはり学部選びは、入試難易度を考慮しつつも、将来の進路と学びたいことの2つを軸に考えるのが基本です。その参考として、先達にアドバイスを求めたり、大学の公式情報をチェックしたり、新書を読んでみたりするのが役に立ちます。ただし、情報をうのみにせず、複数の情報源を参照するようにしましょう。