かくのごとく、我思えり

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浪人に成功しても浪人経験が足かせになることも… 浪人のメリット・デメリットとは?

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はじめに

 

ネット上には、浪人をすべきか否かについての言説があふれています。しかしその多くが、浪人生活を終えるまでの話に終始しているのではないでしょうか。すなわち、「浪人をすれば志望大学に行けるのか」や「浪人してもだらけてしまい結局うまくいかないかも」というような話はあっても、浪人が大学生活にどのように影響するのかといった話はあまり見かけません。

 

そこでこの記事では、現役大学生の視点から、浪人のメリットとデメリットを語っていきます。

 

 

メリット

 

浪人経験者には「深み」がある人が多い

 

「深みって何だよ!」というツッコミを入れるのは少し待ってください。抽象的な言葉で恐縮ですが、「浪人生は深みがある人が多いなあ」と感じるのは本当なのです。

 

その理由を考えてみると、まず思い当たるのは浪人経験者が精神的に大人であることです。もちろん浪人生が大人びている理由の一つは、彼らが現役生より歳をとっているからなのですが、原因はそれだけではありません。

 

浪人生は一度大学受験に失敗しながらも、そこから立ち直って1年間勉強に励んだ人たちです。しかも、現役生は高校に通いながら受験勉強をしているため、学校行事などで気晴らしをすることも可能ですが、浪人生は志望大学に合格することが唯一の目標と言えます。そのようなハードな環境で勉強に励むことが、浪人経験者を精神的に成長させているのでしょう。

 

さらに、浪人経験者は精神面だけでなく知識量でも現役生を凌駕しているように思います。現役生は高校に通いながら(人によっては部活もしながら)受験勉強をしなければならないため、時間の余裕がありません。それゆえ、入試に直結するようなコスパの良い勉強をする必要があります。

 

他方で、浪人生は1年間丸々勉強に費やすことができます。したがって、受験にはそれほど役に立たない勉強もする時間的な余裕があります。そのせいか、「この人は色々なことを知ってるなあ」と感じる人は浪人経験者が多いです。

 

 

お酒が飲める

 

浪人経験者は大学入学時には19歳です。そのため、4月生まれの人は入学してすぐ20歳になり、お酒を飲めるようになります。したがって、浪人経験者は大学4年間の大半の期間、お酒を合法的に楽しむことができます

 

ちなみに、早生まれの現役生は2年ちょっとしかお酒を飲むことができません。僕は現役で大学に入ったので、「お酒を飲めるようになるのは大学2年から」と当然のように思っていました。浪人経験者はお酒を早くから飲めると知ったときは、彼らが少しうらやましかったです。

 

 

デメリット

 

高校範囲の勉強に縛られる

 

先ほど、現役生は受験に直結しない勉強をしているため深みがあると述べました。しかし、基本的には浪人生も大学受験に向けた勉強をしなければなりません。

 

高校範囲の勉強は難易度が高いと僕は考えています。そして、その難易度の高さに見合うものが得られるのか疑問というケースもあるのではないでしょうか

 

例えば国公立大に入ろうとするなら、多くの場合、文理ともに5教科7科目勉強しなければなりません。しかし、物理を学びたい学生が平安時代の古文を読みこなせるようになる必要があるでしょうか。浪人してまで古文を読めるようになるくらいなら、とっとと大学に入って物理の勉強をした方が良いと思います。

 

もちろん、古文の勉強に価値がないと言いたいわけではありません。僕は5教科の勉強すべてに学ぶ価値があると考えています。しかし、時間が有限である以上、比較してどちらがより良いか選択することが肝要です。少なくとも上記のケースでは、大して興味のない古文を学ぶより、物理を学んだ方がいいのは明らかでしょう。

 

 

回り道しづらい

 

浪人経験者は、すでに浪人によって1年間足踏みしています。そのため、そこからさらに回り道して1年間足踏みするのを戸惑ってしまうかもしれません

 

大学生活での回り道は、留年や休学のことです。「留年なんてごく一部の怠け者しかしないでしょ」と思う人もいるかもしれませんが、そうとは限りません。例えば、東大や京大の法学部は約3割の学生が留年すると言われています。他にも留年率が高い大学・学部は少なくありません。

 

それというのも、「留年=勉強を怠けた結果」とは限らないからです。例えば、長期留学を理由にした留年はしばしば見られます。交換留学の一部は、海外で取得した単位を卒業に必要な単位として認めてくれますが、要卒単位として認められない場合も多くあります。そうなると、留学期間中はまったく単位が取れない状況になり、留年が避けられなくなります。

 

また、公務員試験に再チャレンジするため留年する場合もあります。すなわち、公務員試験に落ちたもののどうしてもその職に就きたい場合、わざと大学を留年して再チャレンジするのです。

 

以上のように、大学留年には様々な理由があります。決して怠け者だから留年するというわけではないのです。

 

しかし、浪人で1年間の足踏みを経験していると、留年という選択肢は取りづらくなります。浪人と留年を合わせれば、同級生と比べて2年も足踏みすることになるからです。留年を躊躇した結果、海外留学や希望していたところへの就職をあきらめるということもあるかもしれません。現役生と比べると柔軟な進路選択がしづらいのが、浪人のデメリットです。

 

 

最後に

 

以上、浪人のメリットとデメリットを大学生の視点から考えてみました。

 

浪人をするか決める際は、志望大学に合格できるかだけでなく、1年間足踏みすることが今後の人生にどのような影響を与えるかを考えてみてください。そして、浪人のデメリットを受け入れてでも浪人するという場合は、ぜひ受験にとらわれ過ぎず、様々なことを勉強してみてください。きっと、大学入学後に大きなアドバンテージとなるはずです。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。