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知事の4分の1は○○省出身!? 都道府県知事の学歴・職歴・年齢を調べてみた

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はじめに

 

先日、統一地方選挙があり、市長選挙や県・市議会議員選挙とともに知事選挙も行われました。

 

ところで皆さんは、知事にはどのような人が就いているのか知っていますか?国政と比べると地方の政治はニュースになることが少ないため、知事についてはあまり知らないという人も多いと思います。

 

そこでこの記事では、年齢・学歴・職歴などの観点から、どのような人が知事になっているのかを明らかにしていきます

 

なお、データは平成31年4月27日時点のものを参照しました。そのため、先の知事選の結果を一部反映できていないものもあります。ご了承ください。

 

 

年齢

 

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知事の年齢を大まかに見ていくと、30代は1人、40代は4人、50代は17人、60代は13人、70代は12人となっています。ちなみに最年少知事は38歳(北海道・鈴木直道知事)、最年長知事は76歳(大分県・広瀬勝貞知事)です。

 

現役世代を64歳までと定義すると、実に27人の知事が現役世代ということになります。今の日本が超高齢化社会だということを考えると、知事の6割近くが現役世代で、最年長でも80歳には届かないというのは注目すべき事実なのではないでしょうか。

 

 

当選回数

 

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各知事の当選回数を見てみると、1回の人は10人、2回は5人、3回は21人、4回の人は9人、5回の人は1人、7回の人が1人となっています。

 

3期目の人は20人とかなり多く、4期目以降の人は11人です。3期目の知事は約43パーセント、4期目以降の知事の割合は約23パーセントとなっています。3・4・5・7期目の知事の割合を合わせれば65パーセントを超えるということを考えると、現在の知事選において多選はよく見られるというべきでしょう。特に、谷本正憲知事(石川県)の7選は目を見張るものがありますね。

 

 

性別

 

知事のうち、女性は東京都の小池百合子知事と山形県の吉村美栄子知事の2人だけです。割合にするとわずか4パーセント。国会議員に占める女性の割合も10パーセントほどですが、知事に関してはそれに輪をかけて割合が低くなっています。

 

 

出身地

 

自分の出身地とは異なる都道府県で知事の職に就いている人は16人、割合にすると34パーセントです。有名どころでいえば、東京の小池百合子知事の出身は兵庫県です。自分の生まれ育った土地で知事をするとは限らないのですね。

 

 

学歴

 

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上のグラフは各知事が学士号をどの大学で取得したかを示したものです(見づらくてすみません…)。

 

内訳は、東大法学部が19人、東大経済学部が6人、東大文学部と工学部が1人ずつ、早慶5人、東大を除く国公立大が8人、早慶を除く私大が3人、海外大2人、非大卒は2人となっています。

 

こう見ると東大法学部の強さが目立ちます。全国の知事の実に40パーセントが東大法学部卒です。すごいですね。経済学部も知事をかなり輩出しているため、すべての学部をあわせると、知事の過半数が東大卒です

 

ちなみに早大卒の知事は3人、慶大・京大は2人、一橋は1人なので、東大以外の有名大は東大に手も足も出ない状況です。

 

そして、海外大卒も2人いますね。東京の小池百合子知事と熊本の蒲島郁夫知事です。蒲島知事は、高校を卒業して地元の農協に就職したあと、海外研修を機にアメリカの大学で博士号まで取得し、東大法学部で教授を務めたという稀有な経歴を持った人です。

 

蒲島知事以外に博士号を取得している知事はいませんが、修士号を取得している知事は7人います。そのうち6人は海外の大学で修士号を取っています。官僚になったあと国費で留学するケースが多いようですね。

 

ちなみに、学士号を取得していない知事は2人います。千葉県の森田健作知事は明治学院大中退、沖縄県の玉城デニー知事は専門学校を出ています。2人とも元タレントですね。大学進学が一般的になった現在でも大学進学率は50パーセント強であることを考えれば、96パーセントが大卒以上である知事はかなりの高学歴集団であると言えるでしょう。

 

学部を見てみると、法学部と経済学部の出身者が目立ちます。人文科学・自然科学系の学部を卒業した知事はそれぞれ片手で数えられるほどしかいません。

 

 

職歴

 

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最後に、各知事の職歴を見てみます。もちろん、知事のなかには複数の職を経験している人も多くいます。今回は各知事が政治家になる前に就いていた職のなかで、注目すべきだと思うものを一人一つずつ選びました。

 

まず目立つのが官僚です。先ほど知事には東大出身者が多いと述べましたが、官僚出身者が多いと言った方が適当かもしれません。知事には元官僚が多く、そして官僚の多くは東大(特に法学部)卒ということですね。

 

知事には元官僚が多いですが、その中でもひときわ人数が多いのが総務省出身者です。全知事の23パーセントが総務省出身です。そして、総務省は中央省庁再編時に総務庁・郵政省・自治省が統合されてできた省ですが、総務省出身者の11人はみな旧自治省出身者。旧自治省は地方行政を担当していたため、地方とのコネが作りやすいということですかね。

 

総務省の他には、経産省出身者が7人と多いですね。その他、財務省・国交省・外務省・農水省出身者がちらほらいます。すべて合わせると、全国の知事のうち、なんと57パーセントが元官僚です

 

地方公務員(4人)、士業(弁護士1人、行政書士1人)出身者はもう少しいるかと思いましたが、意外と少ないですね。

 

ここまでは政治家になる前の職歴を見てきましたが、これらの職からすぐ知事になった人がいる一方で、議員や地方自治体の首長を経て都道府県知事になった人もいます。

 

各知事のうち、国会議員経験者は12人です。参議院議員よりは衆議院議員の方が多いです。他方で、地方議員経験者は6人、市長・町長経験者も6人と、どちらも約13パーセントほどにとどまります。どちらかというと国政を経験した人の方が多いようですね。

 

最後に

 

以上、全国の知事がどのような人かを調べてみました。知事になるためには東大法学部(か経済学部)を出たあと、総務省(自治系)・経産省・財務省・国交省あたりに採用されるといいっぽいですよ。知事になりたい人はぜひ参考にしてください。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。