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東大・京大・一橋大を比較してみた!【学部、二外、留年率、etc.】

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はじめに

 

文系学部がある国公立大学のうち、入学難易度トップ3に入る大学は東京大学・京都大学・一橋大学ではないでしょうか。この3大学のいずれかに入りたいと考えている高校生も多いと思います。

 

そこで今回は、学部教育、進路、そして留年率など幅広い観点から、東大・京大・一橋大の3大学を比較していきます。

 

なお、当記事は文系の人向けに書きました。理系の人には当てはまらない部分が多分にあるでしょうが、あらかじめご了承ください。

 

京大と一橋大の入試の比較は別記事(https://www.a-man-feels.com/entry/2018/06/15/213805)で行っているので、そちらもぜひご覧ください。

 

 

 

3大学比較

 

学部

 

  東大 京大 一橋大
経済
 
教育  
   
社会    
文理融合  

 

東大には、法学部、経済学部、文学部、教育学部、教養学部、工学部、理学部、農学部、薬学部、医学部の10学部があります。

 

もっとも、東大では入学時に学部を選ぶわけではありません。大学入学後2年間は教養学部に所属して、専門分野にとらわれることなく幅広い分野の勉強をすることができます。そして、3年生になってから法学部・経済学部といった学部に所属し、専門分野の本格的な勉強を始めるというシステムです。この「進振り」と呼ばれる制度は東大・京大・一橋大のうち東大のみが採用しています

 

京大には、総合人間学部、文学部、教育学部、法学部、経済学部、理学部、医学部、薬学部、工学部、農学部の10学部があります。東大の教養学部と京大の総合人間学部はどちらも文理融合の学部だということを考えれば、東大と京大の学部構成はほぼ同じだと言えるでしょう。

 

一橋大学には、商学部、経済学部、法学部、社会学部の4学部があります。一橋大学は文系の単科大学なので理系学部や文理融合の学部がないほか、文学部や教育学部も存在しません。その代わりに、東大・京大にはない商学部・社会学部があります*1。これは、実学を重視し財界に多くの人材を輩出してきた一橋大学の特徴と言えます。

 

 

第二外国語

 

大学では、英語以外の言語(第二外国語)も学ぶことができます。しかし近年では、第二外国語を必修とする大学・学部は減少傾向にあります。

 

  東大 京大 一橋大
ドイツ
中国
フランス
スペイン
ロシア
韓国
イタリア  
アラビア    

 

東大では全学部で第二外国語が必修です。ドイツ語、中国語、フランス語、スペイン語、イタリア語、ロシア語、韓国語の7つのうちから1つを選択する必要があります。クラス分けも第二外国語で行われます。この必修外国語以外にも、平成30年度には、アラビア語、ヒンディー語、インドネシア語、ベトナム語、広東語、ヘブライ語、上海語、ペルシア語、セルビア・クロアチア語、ポーランド語、タイ語、ポルトガル語、台湾語、モンゴル語、トルコ語の講義が開講されたそうです。

 

京大も全学部で第二外国語が必修です。ドイツ語、中国語、フランス語、スペイン語、イタリア語、ロシア語、韓国語の8か国語のなかから1つを選択します。東大で必修として選べる7か国語に加えて、アラビア語も必修の第二外国語として選択することができます。これらの第二外国語に加えて、ギリシア語とラテン語も学ぶことができます。

 

一橋大では、法学部と社会学部で第二外国語が必修です。ドイツ語、フランス語、ロシア語、中国語、スペイン語、韓国語の6言語のなかから1つを選びます。このほか、アラビア語、ギリシア語、ラテン語も学ぶことができます。東大・京大とは異なり、イタリア語を学ぶことはできません

 

 

体育

 

大学にも体育の授業があります。中学・高校の体育と比べて学生に選択の自由が与えられ、どの種目を選ぶか決めることができます。

 

東大では全学部で体育が必修です。一橋大も社会学部では体育が必修となっています。

 

一方、京大の全学部および一橋大の商・経済・法学部では体育は選択科目です。僕なんかは運動が苦手なので体育が必修でないのは魅力的なのですが、皆さんはどう感じるでしょうか。

 

 

留年率

 

多くの人が大学生活を4年間で終えたいと思うものですが、そううまくはいかない場合もあります。ここでは、標準修業年限(通常4年間)内に卒業できなかった生徒の割合を留年率として、その割合を比較します。

 

東大:21.3% 京大:19.3% 一橋大:25.2%*2

 

留年率が最も高いのが一橋大、逆に最も低いのが京都大だそうです。京大は進振り等の縛りがないので遊びまくっており、逆に一橋大は将来を見据えて勉学に励むというイメージ(偏見?)があったので、この数字は意外でした。

 

ただ、国立大学の平均留年率は12.8%*3なので、いずれの大学も留年率が高いのは間違いないです。

 

次に、学部別の留年率を見てみます*4。同じ大学でも学部によって留年率は大きく異なるからです。

 

東大教養学部:43.5%

東大文学部:37.3%

京大総合人間学部:33.1%

東大法学部:29.8%

京大法学部:29.6%

京大文学部:28.8%

東大教育学部:27.8%

一橋大経済学部:27.6%

一橋大商学部:25.9%

 

国立大学の学部別留年率ワースト20に、東大・京大・一橋大の3大学の学部が9学部も入っています。他の11学部のほとんどは国際系の学部(留学により留年する学生が多い)や歯学部(国家試験がある)といった留年する理由が思いあたりやすい学部です。このことを考えると、東大・京大・一橋大は留年率でも頭一つ抜きんでた大学です(笑)。

 

具体的に見て見ると、教養学部・総合人間学部といった文理融合学部、文学部、法学部の留年率が高いです。これらの学部に入る方は、覚悟しておいた方がいいかもしれません。

 

とはいえ、留年=成績不振とはかぎりません。長期留学をしたために留年せざるを得ないこともありますし、大学院の入試や公務員試験で思ったような結果が出ずにわざと留年するというケースもあります。だから、留年率が高いからといって過度に不安になる必要はありません。

 

 

進路

 

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東大、京大、一橋大の文系学部・文理融合学部*5の学生の卒業後の進路をグラフ化したものです。*6

 

東大生と京大生も、大学院に進学する学生が20パーセントを超える一方で、一橋大生の進学率は12パーセントにとどまります。他方で、大学卒業後就職する学生の割合は一橋大が最も高いです。一橋大がビジネス志向なのが数字に表れています。

 

また、公務員になる割合は東大が最も高く、さすがといったところです。もっとも、東大・京大・一橋大の3大学とも、キャリア官僚になる人ばかりではなく、地方公務員になる人も少なからずいます。

 

 

最後に

 

以上、東大・京大・一橋大を様々な観点から比較してみました。やはりと言うべきか、東大・京大と比べて一橋大はかなり特徴的な大学ということが分かりました。他方で、細かく見て見ると東大と京大にも違いがあり、興味深かったです。

 

大学は4年間も過ごす場所なので、ぜひ多様な観点から比較し、よく考えて志望大学を選んでください。

*1:東大・京大に社会学部はありませんが、文学部で社会学を学ぶことができます。また、一橋大商学部で学ぶ内容の一部は、東大・京大の経済学部でも学ぶことができます。

*2:出典:大学職員の書き散らかしブログ「国立大学の留年状況を知る。

http://kakichirashi.hatenadiary.jp/entry/2018/01/31/064948

*3:出典は同上

*4:出典は同上

*5:東大は法学部、経済学部、文学部、教育学部、教養学部、京大は総合人間学部、文学部、教育学部、法学部、経済学部、一橋大は全学部を比較の対象にしました。

*6:データのソースはパスナビ(https://passnavi.evidus.com/)の各大学のページに掲載されている「卒業後の進路」