かくのごとく、我思えり

京大生が、本の感想や勉強のことを書いていきます。

日本トップクラス⁉ 現役京大生が京大の英語教育を徹底解説します!

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はじめに

 

センター試験は2020年の実施が最後となり、翌年からは大学入学共通テストが行われます。この入試改革で最もドラスティックな変化が起こると言われている科目が英語です。国公立大学を受験する際に、英検など外部の試験の受験を必須とするか否かでいまだにもめています。この改革に伴って、高校の英語教育が変わっていくのは間違いありません。

 

ですが、英語の勉強は高校で終わるわけではありません。ほとんどの大学で英語の授業が行われており、独自のカリキュラムを打ち立ててそれを全面的にアピールしている大学も少なくありません。

 

京都大学もその例外ではありません。ここ10年ほどの間で京大の英語教育は大きな変化を遂げてきました。今回は、現役京大生の僕が、京大では現在どのように英語教育が行われているかを説明していきます。

 

 

リーディング/ライティング・リスニング

 

1年生は英語の授業を週2コマ受けます。一つは英語リーディング、もう一つは英語ライティング・リスニングです。

 

英語リーディングの授業では、洋書や英字新聞などの英語で書かれた文献を読みます。その内容は様々ですが、各学部で学ぶ内容に合わせてくれる先生も多いです。*1

 

リーディングの授業は、学生が予習してきた部分を読み進めるというスタイルで行われます。学生に当てて訳させる先生もいれば、自分で淡々と解説する先生もいます。要は高校の英語の授業とほとんど変わりません。読むものが教科書から洋書に変わるだけです。

 

一方、英語ライティング・リーディングの授業は、主にアカデミック・ライティングについて学ぶ授業です。アカデミック・ライティングなんて言うと仰々しいですが、要は英語で学術的な文章を書く練習をする授業です。

 

この授業は、英語を教えるというよりもアカデミックな文章の書き方を教える授業です。そもそも論理的な文章とは何か、そして論理的な文章を書くにはどうしたらいいかを学びます。学期末には、数百から千語程度の英語エッセイを提出します。また、この授業は1年生の前期と後期に行われますが、そのどちらかはネイティブの先生が担当します。

 

英語ライティング・リスニングという授業名ですが、リスニングを授業中にやることはあまりありません。年に数回リスニングテストがあり、その勉強用の教材が用意されているので、テストに向けて学生が自分で勉強するといった感じです。

 

ちなみに、英語リーディングは約50人、英語ライティング・リスニングは約20人と、どちらの授業も少人数で行われます。

 

 

E2科目

 

E2科目は、一般教養の授業を英語で行おうという科目です。扱う内容は、歴史・経済学・法学・物理学・化学など多岐にわたり、先生は90分間英語をしゃべり倒します。言わば、英語「を」教えるのではなく、英語「で」教える授業です。

 

学部によって異なりますが、僕の所属している学部の場合は、卒業するまでにE2科目を2コマ受けるのが一般的です。

 

E2科目は、ライティング・リスニングの授業ほどではないにせよ、比較的少ない人数で行われる授業です。また、留学生と接する機会が最も多い授業がE2科目だと思います。

 

 

E1科目

 

2年生になってからはE1科目の授業を受けます。これは、英語のテキストの講読を通して各学部の専門的な内容を教える授業です。

 

1年生のときに受けるリーディングの授業とは異なり、各学部の先生が自ら授業を行います。そのため、専門的な内容をより深く掘り下げることができます。

 

 

一京大生の感想

 

英語リーディングと英語ライティング・リスニングの感想を本音で書いていきます。

 

英語リーディングは、教材の題材が自分の興味から外れていると、かなり退屈だと思います。また、京大に入学する学生の多くは洋書を読みこなせるほどの英語力は身につけていません。かといって予習や復習を熱心にする人もそう多くはないため、和訳本を買ったり試験対策プリント*2を使ったりして試験を乗り切る人が散見されます。

 

また、英語ライティング・リスニングは、エッセイの書き方を学べるという意味では有意義です。中学・高校では論理的な文章の書き方を勉強することなんてほぼありませんからね。さらに、1000語程度というこれまで書いたことのないような長さの文章を書くことになるため、ライティングのスキルはある程度上がると思います。

 

一方、リスニングは学生の自学自習に委ねられているため、ライティング・リスニングの授業を受けたからと言ってリスニングの能力が上がるとはかぎりません

 

つまり、京大の英語の授業を受けることで少しは英語力が上がりますが、その効果は限定的です。畢竟するに、自主的に勉強しなければ英語力は上がらないということですね。当たり前っちゃ当たり前です。

 

 

最後に

 

以上、京大の英語の授業についてまとめました。まあ、結局のところ、英語は自分で頑張らないと上達しないということでしょう。地道に努力していきましょう!

*1:例:理学部→ワトソン『二重らせん』、レイチェル・カーソン『沈黙の春』

*2:試験前に一部の学生たちによって作り上げられるプリントです。