かくのごとく、我思えり

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京都大学で転学部をすることは可能なのか? 実際にやってみました

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はじめに

 

大学に入ったはいいものの、自分の学部で勉強している内容が思っていたものと違うと感じる人も少なからずいます。そのような人たちのために、京都大学には転学部の制度が存在します。この制度を使えば、大学に入ったあとでも自分の学部を変えることができます。

 

今回は、この転学部の制度について説明します。

 

 

転学部の制度について

 

転学部の制度を使えば、基本的にどの学部にも転部することができます。ただし、医学部医学科は転学部を受けつけていないので、注意が必要です。

 

また、文系の人は事実上理系の学部に転部することはできません。なぜなら、理系の学部に転部するには、その学部の入試で課せられる科目を受けていなければならないからです。つまり、二次試験で理系数学や理科を受験していない文系学生は、理系に転部することはできません。逆に、理系の人は文系の学部にも転部することができます。

 

それでは転学部の具体的な手続きを説明します。まず、10月の初旬に資格照会というものを行います。資格照会を行うと、主にその人の入試の成績をもとに、その人が転学部の出願をする資格があるかの調査が行われます。資格照会をしてもらう学部の数には制限がありません。

 

資格照会で出願が認められれば、転学部の出願を行います。資格照会のときとは違い、一学部にしか出願することができません。

 

出願した人に対する選考の方法は様々です。書類審査だけで済む場合もあれば、面接や筆記を行う学部もあります。そして選考をパスすれば、晴れて希望の学部に転部することができます。

 

 

転学部の難易度

 

転学部は決して容易ではありません。

 

第一の関門として資格照会があります。これは主に入試の成績をもとに判断すると言われています。これをパスしないと転学部の出願をすることさえできません。

 

その後、書類や面接による選考があります。書類として、志望動機書のほか、大学入学後の成績も見られます。さらに、学部によっては高校の調査書も見られます。

 

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(出典:入学後の進路変更について-カウンセリングルーム(京都大学)) 

 

上の表は、転学部の出願者数と許可者数を表しています。これを見れば分かるように、資格照会をパスして出願したとしても、必ず転学部に成功するわけではありません

 

 

実際に資格照会をやってみた

 

僕が実際に資格照会をやってみました。今は法学部に所属していて、照会をしてもらったのは総合人間学部(人間科学系)・文学部(人文学科西洋文化学系)・教育学部・経済学部の4学部です。どうやら法学部・経済学部・薬学部以外の学部の照会をしてもらう場合は、学部だけでなく希望する学科やコースを決めなければならないようです。僕は自分の趣味で決めました。

 

僕の入試の点数は、820点満点中550点です(身バレ防止のため実際の得点を四捨五入しています。ご容赦ください)。合格者最低点が527点、合格者最高点が653点、合格者平均点が561点なので、まさに可もなく不可もなくといった感じの成績です。ただ、転学部をするならもう少し点が欲しいなといったところです。

 

いちおう大学入学後の成績も言っておくと、GPAは3.6です。GPAの説明をしだすとややこしくなるので説明は省きますが、こちらも可もなく不可もなくといった成績です(たぶん)。そもそも大学入学後の成績が資格照会に影響しているのかは分かりませんが。

 

それでは資格照会の結果を発表します。

 

総合人間学部(人間科学系):×

文学部(人文学科西洋文化学系):〇

教育学部:〇

経済学部:〇

 

総合人間学部以外の全ての学部の資格照会をパスすることができました。僕にとって意外な結果でした。経済学部はおそらく無理で、文学部と教育学部はぎりぎりパスするかしないかと予想していました。

 

総合人間学部は転学部先として人気が高いです。資格照会で落とされたのも競争率の高さが原因でしょう。

 

京大の転学部について調べてみると、入試の得点×0.9が転学部先の合格最低点を超えていないと転部できないという情報もあります。ただ、僕の事例に限って言えば、入試のそのままの点数が合格者最低点を超えていれば、少なくとも資格照会はパスできました

 

 

転学部は難しい

 

ここまで転学部について説明してきましたが、実際に転学部をするのはかなり難しいです。もちろん転学部が許可されるのも困難なのですが、転学部が認められたあとも高いハードルを超えていかなければなりません

 

まず、転学部先にはコネがありません。大学では、サークル等の一部の場を除けば他学部の人と知り合うことはあまりありません。そのため、他学部に転部したあとはゼロから人間関係を構築していかなければなりません。

 

これは、先輩や友達から授業や試験に関する情報が回ってこないことを意味します。もちろんそういったコネがなくてもやっていけます。ただ、それには工夫と努力が要るのは間違いないです。

 

そして、転学部には単位の問題もあります。例えば2年生になる際に転学部をする場合、本来は4年間で取得する単位を2年生から4年生の3年間で取得しなければなりません。それは難しいので、転学部をする前から転学部先の単位も取得する人がほとんどです。一方、万が一転学部に失敗したときのために、自分が今所属している学部の単位も並行して取る必要があります。

 

つまり、転学部をする人は、自分が今所属している学部の単位と転学部先の単位の両方を取得しなければなりません。これはかなり大変なことです。

 

以上の二つの理由から、転学部は決して容易ではないと言えます。

 

 

最後に

 

転学部の難しさも述べましたが、それでも転学部にチャレンジしたいという人はやってみたら良いと思います。その際には、僕の事例も参考にしてみてください。