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【新入生は知らなきゃ損!】高校の勉強内容と1年生がするべきこと

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はじめに

 

高校に入学したばかりの人のなかには、中学校とはガラッと変わる学習内容にとまどう人もいるのではないでしょうか。僕も高校入学時は、何をどう勉強すればいいのか分からず困ったものです。

 

しかし、3年後には大学受験があり、そうのんびりもしていられません。この記事を通して高校の授業内容や受験に向けて何をすればいいかを把握しましょう!

 

 

高校で勉強する科目には何がある?

 

最初に、高校で勉強する科目について説明します。

 

高校では芸術や体育といった副教科も勉強しますが、メインとなるのは国語・数学・英語・理科・地歴公民(社会)の5教科です。高校で授業をする際には、この5教科はさらに細分化されます。例えば、「国語」という授業はなく、「現代文」と「古典」に分かれて授業が行われます。

 

ここで注目したいのが理科と地歴公民です。理科は物理・化学・生物・地学の4つに分かれています。大学受験では、文系でも理系でもこの4つのなかから2つを選んで受験するところが多いです。さらに、物理・化学・生物・地学のそれぞれに基礎科目とそうでない科目があります。つまり、理科には「物理基礎」、「化学基礎」、「生物基礎」、「地学基礎」、「物理」、「化学」、「生物」、「地学」の8つの科目があるということです。

 

勉強の流れとしては、基礎科目を勉強したあとに基礎科目でない科目に進みます。例えば物理であれば、「物理基礎」を勉強したあとに「物理」の勉強をします。当然、基礎科目でない方の科目は基礎科目より難易度が上がり、勉強量も増えます

 

文系の人は基礎科目のみ勉強すれば受験に対応できます。つまり、受験のためには「物理基礎」、「化学基礎」、「生物基礎」、「地学基礎」のうちどれか2つを勉強すればいいということです。一方、理系の人は基礎科目でない方の科目も勉強しなければなりません。例えば物理と化学で受験したいなら、「物理基礎」、「化学基礎」、「物理」、「化学」の4つを勉強する必要があります。

 

次に地歴公民について説明します。地歴公民は世界史・日本史・地理・公民の4分野に分かれています。受験で地歴公民を受ける必要がある場合は、この4分野のなかから1つか2つ選択します。理系の人は1つ、文系の人は2つ選択しなければならない場合が多いです。

 

世界史・日本史・地理・公民はさらに細かく分かれています。世界史には「世界史A」、「世界史B」、日本史には「日本史A」、「日本史B」、地理には「地理A」、「地理B」という科目が存在します。内容としてはB科目の方が難しく専門的です。ただ、A科目は易しい分、受験では使えない場合が多いので注意が必要です。

 

公民はさらにややこしく、「現代社会」、「倫理」、「政治・経済」、「倫理、政治・経済」の4科目あります。「倫理、政治・経済」は「倫理」と「政治・経済」を合わせたもので、当然範囲も広いです。「そんな勉強が面倒な科目を選択する人なんているの?」と思うかもしれませんが、一部の大学は受験で使う公民科目として「倫理、政治・経済」しか認めていないのです。そのような大学を受験する人は、範囲が広くとも「倫理」や「政治・経済」ではなく「倫理、政治・経済」を勉強することになります。

 

「現代社会」とは「政治・経済」に似た科目です。ただ、その名の通り「現代社会」は現代に重点を置いているため、時事系の問題が「政治・経済」よりもよく出ます。

 

以上、地歴公民の10科目をまとめました。受験で地歴公民を2科目受ける場合に注意してほしいのは、同一名称を含む組み合わせはできないということです。例えば、「世界史A」と「世界史B」を選択するということはできません。

 

 

大学受験で必要な科目とは?

 

皆さんが勉強する目的の一つに大学受験があると思います。そこでここからは、大学受験で具体的にどんな試験が行われるのかを見てみましょう。

 

高校受験の場合、公立高校であろうと私立高校であろうと国・数・英・理・社の5教科すべてが課されます。*1しかし大学受験では、国公立大学と私立大学で受験に必要な科目数が大きく異なります

 

国公立大学の場合、2つの試験が課されます。まず大学入学共通テストがあります。これはセンター試験の代わりとなる試験で、2020年度から行われます。国公立大学を受験する場合、一部の大学を除いて、大学入学共通テストで5教科7科目の試験を受ける必要があります

 

大学入学共通テストのあと、各大学の二次試験が行われます。ここでどの教科が必要かは大学によって異なりますが、文系の場合は英・数・国、理系の場合は英・数・理であることが多いです。東大や京大のような一部の難関大学では、上記の3教科に加えて文系の場合は地歴公民、理系の場合は国語が課されます。

 

つまり、国公立大学を受ける場合は基本的に5教科7科目を勉強することになります。すなわち、文系の場合は国語・数学ⅠA・数学ⅡB・英語・理科基礎(2つの基礎科目を合わせて1教科としてカウント)・地歴公民2科目、理系の場合は国語・数学ⅠA・数学ⅡB・英語・理科2科目・地歴公民1科目を受けるということです。

 

ちなみに…

僕が京都大学を受験したときは、センター試験では国語・数学ⅠA・数学ⅡB・英語・理科基礎(化学基礎・生物基礎)、日本史B、倫政(倫理、政治・経済)の7科目を、二次試験では国語・数学・英語・日本史の4科目を受験しました。

 

一方、私立大学の入試は各大学で行われる試験のみで、大学入学共通テストを受ける必要はありません*2私立大学の入試は3科目のみという大学がほとんどです。文系の場合は英・国・社(地歴公民のうち1科目)または英・国・数、理系の場合は英・数・理の3科目が一般的です。つまり、私立大学のみを受験する場合は得意な科目に絞って勉強することができます。

 

 

高校では1年生のときに何を勉強するの?

 

それでは、皆さんが高校に入ったあとに何を勉強するのかを見ていきましょう。

 

英語の授業はリーディングと文法が中心です。リーディングとは、英語の文章を読んで和訳などを行うことです。一方、文法の授業では文法事項を習ったあと、それに関連した練習問題を解きます。中学校でも、受身や現在完了形など様々な文法事項を習いましたよね?高校では、それらをさらに発展させた内容を勉強します。

 

国語の授業は、先に述べたように現代文と古典に分かれています。現代文の授業は、教科書に載っている文章を読んだあと、それについて考察します。中学校の授業と大きく変わるところはありません。

 

一方、古典の授業は、英語の授業と同じように、文章の読解と文法の勉強に分かれます。文章読解とは、教科書に載っている古文や漢文の現代語訳などを行うことです。さらに高校の古典の授業では文法も習います。中学校までは、古文・漢文を読むときに何となく読んでいた人が多かったのではないかと思います。高校では文法を勉強するので、一字一句かなり正確に訳すことができるようになります。

 

数学は、中学校までと同じような授業です。先生が教科書の例題の解き方を説明し、生徒が実際に練習問題を解いていきます。ただ、中学校よりは授業のスピードが上がるうえ、内容も難しくなるので注意が必要です。

 

理科は一年生のうちは基礎科目の授業しか行わない高校がほとんどです。一年生のときはまだ文系と理系でクラスが分かれていないからでしょう。文理選択で理系を選択すれば、2年生からは基礎科目でない授業も受けることになります。

 

地歴公民は、1年生のときは現代社会や倫理といった公民の科目を行う高校が多いです。なかには世界史などの授業を1年生のうちから行う高校もあります。

 

もっと自分の高校の学習内容を知りたいと思った人は、自分の高校のシラバスを見てみてください。シラバスとは授業の実施要項のことです。教科ごとに、どの時期にどんな内容を勉強するかが書かれています。高校に入学する前後に配られるので、ぜひチェックしてください。

 

 

1年生のときは何を勉強すればいい?

 

それでは本題に入ります。結論から言うと、1年生のときは英語と数学に力を入れて勉強してください

 

文系だろうと理系だろうと、英語と数学は多くの人が受験で使います。例えば現代社会は受験で使う人が限られています。そのため、一生懸命勉強したのに受験で役に立たなかったという残念なことになる可能性があります。一方、英語と数学は受験で使わない人は少ないので、勉強が無駄になるというリスクはあまりありません。

 

「私は私立文系の大学を受けるから数学はいらない」という人もいるかもしれません。確かに、私立文系の大学しか受験しない人は数学を全く勉強しなくても問題ありません。ただ、私立文系しか受ける予定がなくても1年生のうちは数学も勉強しておいた方がいいです。僕がそう考える理由は二つあります。

 

一つ目は、1年生のうちに希望していた進路は変わる可能性があるからです。そもそも、1年生は文系か理系かすら決まっていません。ましてや1年生のうちに決めた志望校なんて高校3年間で変わる可能性がかなりあります。もし高校1年のときに私立文系しか受けるつもりがなくて数学を全く勉強していなかった人が、急に希望が変わって国公立大を受けることになったら、一から数学を勉強しなくてはならずかなり大変です。

 

二つ目の理由は、私立文系の大学でも数学が受験に必須な大学が増えていることです。例えば早稲田大学の政経学部では、2021年度入試から数学Ⅰ・Aが必須となります。この流れが他大学にも広がれば、私立文系でも数学は必要ということになります。

 

そもそも、私立文系の大学を受験するにしても、地歴公民の代わりに数学を選択できる大学がほとんどです。高校1年生のうちは数学を頑張ってみて、数学が得意になったらそのまま数学を使って受験したらいいし、ダメだったら地歴公民にシフトしてはどうでしょうか。地歴公民は2年生からの勉強でも十分間に合います。

 

「1年生のうちは数学と英語に力を入れるべき」という話に戻します。僕がこう主張する一つ目の理由は、数学と英語はほとんどの大学で受験に必要ということでした。二つ目の理由は、数学と英語は受験での配点が高いということです。

 

もちろん理系で数・英の配点が高いことは言うまでもありません。ただ、理系のみならず文系でも数学と英語の配点が高いというのは少し意外でしょうか?ですが、考えてみてください。二次試験は3科目しかない大学がほとんどです。そのうち1科目が数学と考えると、数学は受験の鍵と言えるでしょう。

 

それでは次に、英語に力を入れるべき理由を説明しましょう。それは、英文法を勉強するのは高校1年生のときだけだからです。中学校では3年間かけて文法を勉強したと思います。しかし、高校は全ての文法事項を1年間で勉強します。そして残りの2年間で文章読解などの実践的な勉強を行うのです。

 

つまり、1年生のときに頑張って文法を勉強すれば、高校3年生にも負けないレベルの文法力が身につくということです。あとは単語を覚えたりリーディングの練習をしたりすれば受験に対応できます。それだけ1年生のころの勉強は大事だということです。

 

この観点からいくと、古典も勉強した方がいいかもしれません。古典の文法を勉強するのも1年生のときだけだからです。ただ、古典は英語や数学よりは重要度は落ちるため、英語や数学を優先させた方がいいでしょう。

 

理科や地歴公民は、そもそも1年生のときに勉強した科目を受験で使うかすら分かりません。例えば、多くの高校で1年生のときに勉強する公民は、受験で使わない人の方が多いです。それゆえ、1年生のうちは理科や地歴公民の重要度は低くなります。

 

 

最後に

 

以上、高校に入ったばかりの人に学習面で注意してほしいことをまとめました。高校生のうちに、勉強だけでなく部活や行事など様々なことを楽しみたい人が多いと思います。それらを楽しみつつ、勉強も効率よく行いましょう!

*1:一部の高校・入試制度を除く

*2:大学入学共通テストを使った入試もあります。