かくのごとく、我思えり

京大生が、本の感想や勉強のことを書いていきます。

京大生は官僚という職業についてどう考えているのか

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はじめに

 

文部科学省や財務省の不祥事の影響もあって、最近官僚という職業が注目を集めています。今回は、そんなキャリア官僚という進路について京大生がどう考えているのかを書いていきます。官僚についてそこまで詳しいわけでもないので単なる僕の偏見が混じっているかもしれませんが、「これだから世間知らずの学生は」と大目にみてくれると助かります。

 

 

官僚ってどんな仕事?

 

〇なるのが難しい

 

キャリア官僚になるには、まず国家公務員総合職試験に突破しなければなりません。この試験にはいくつかの区分があり、それぞれ倍率は異なるのですが、多ければ20倍近くの倍率となります

 

さらに、試験に受かればすぐに官僚になれるというわけではありません。試験合格者は、自分の入りたい官庁を訪問して面接を受ける必要があります。ここでふるい落とされる人も多く、試験合格者の3人に1人しか官僚として採用されません

 

このように、キャリア官僚は一部の精鋭しかなれない職業なのです。

 

〇東大法学部が強い

 

キャリア官僚を語るうえで東大を無視することはできません。特に東大法学部は官界で絶大な支配力を誇っています。官庁訪問で東大法学部が有利なのも、各官庁に東大OBが多くいるためです。

 

また、出世も東大法学部の卒業生が有利だと言われています。特に、財務省・経済産業省・警察庁といった人気のある省庁では東大閥が根強く存在しています。

 

警察庁長官        栗生 俊一 ○東京大学 法学部(2018.01.18付)

警視総監         吉田 尚正 ○東京大学 法学部(2017.09.15付)

警察庁次長        三浦 正充 ○東京大学 法学部(2018.01.18付)

警察庁長官官房長     松本 光弘 ○東京大学 法学部(2018.01.18付)

警察庁刑事局長      樹下 尚  ○東京大学 法学部(2017.09.08付)

警察庁警備局長      村田 隆  ○東京大学 法学部(2018.01.18付)

警察庁生活安全局長    山下 史雄 ○東京大学 法学部(2018.01.20付)

警察庁交通局長      桝田 好一 ○東京大学 法学部(2017.08.04付)

警察庁情報通信局長    村田 利見 ○東京大学 工学部(2018.01.20付)

警察大学校長       太田 誠           (2017.07.14付)

 

【大学受験・官僚への道】東大だけじゃない!官公庁局長クラスの出身大学2018年 - NAVER まとめ

 

 

これは警察庁の幹部たちの出身大学をまとめたものです。いやー、見事に東大法が並んでいますね。圧巻です。

 

まあ、他の省庁はここまで東大閥が強くはありませんし、徐々に東大一強ではなくなりつつあるという声もあります。ですが依然として東大法学部が官界で強いのは事実でしょう。

 

〇激務・薄給

 

官僚の仕事はとても大変です。特に国会の会期中は忙しく、徹夜の日が続きます。月の残業時間が200時間を超えることもあるといいます。ブラックな職場を取り締まるべき厚生労働省が省庁のなかでも特に忙しく、「ブラック厚労省」と呼ばれるという嘘みたいな話もあります。

 

そんなに働いている割には、給料が極めて高いというわけではありません。もちろん一般的に見て給料が低いというわけではありません。ですが、難関の試験を突破したエリートが激務をこなしていることを鑑みれば、官僚の給料は薄給と言えます。

 

〇国を動かせる

 

ここまで官僚をひたすらディスってきました。ですがその仕事内容に魅力を感じる人は多いでしょう。官僚は法案・予算案の作成といった国の中枢に関わる仕事をしています。国を良くするためにはどのような政策を行えばよいか考えることができるのは大きな魅力ではないでしょうか。

 

〇キャリアが開ける

 

元官僚の人は様々な職に就いています。例えば政治家のなかにはかつて官僚だった人が多くいます。また、新聞や雑誌に記事を寄稿したり、山口真由氏のようにテレビのコメンテーターをしたりするなど、報道関係の仕事をしている人もいます。コンサルタントなどの仕事をする人もいるらしいです。

 

 

京大生はどれくらい官僚に興味を持っているのか

 

国家公務員採用総合職試験の大学別合格者ランキングにおいて、京大は2位が定位置です。1位が大きく引き離して東大(329人)、2位は京大(151人)、3位は早稲田大学(111人)という構図はここ数年変わりません。3位以降は毎年入れ替わりますが、東北大(82人)、慶應大(82人)、北海道大(67人)、大阪大(55人)などが上位に位置することが多いです(括弧内は2018年度の合格者数)。ですが、これはあくまで試験に合格した人数で、このあと省庁訪問を経て各省庁に採用されなければ官僚になれないことを忘れてはなりません。

 

上の数字だけを見ると官僚になる京大生は多いように感じますが、必ずしもそうではありません。例えば、公務員を目指す人が多い法学部でも、2017年度の卒業者325人のうち、国家公務員になったのはわずか20人です。このうちキャリア官僚は15人くらいしかいません。法曹になるために法科大学院に進学した人が60人ほどいることを考えると、そんなに多くはありません。ちなみに、キャリア官僚になった人は、外務省・警察庁・財務省・総務省といった人気省庁のほか、厚生労働省、国税庁、文部科学省、国土交通省に入っています。総務省と国土交通省は複数人入っています。

 

僕の実感としても、キャリア官僚を目指している同級生は決して多くありません。というのも、弁護士になりたいという人はそこそこいるのですが、官僚を目指すという話はあまり聞かないのです。「なんで京大に入ったのに国家の犬にならなきゃいけないんだ」という人までいました(笑)。まあそれは極端ですが、官僚になりたい人は東大に行く人が多いのでしょう。

 

 

僕の官僚に対する考え

 

これからは自分語りをするので、嫌な人は飛ばしてください。

 

僕は高校生のとき、官僚になりたいという気持ちが自分にないことを確かめたうえで志望校を京大にしました。将来についていろいろと調べていくうちに、他の仕事はまだしも、官僚は学閥がすごそうだと感じたからです。おそらく僕が官僚になりたかったら、浪人してでも東大を目指していたと思います。

 

高校生の僕は官僚という仕事をかっこいいと思っていました。しかし自分がなりたいとは思いませんでした。なぜかというと、官僚になるのも官僚になったあともあまりに大変だと感じたからです。まず官僚になるには試験と省庁訪問があります。この関門を僕が突破できるかと考えると、それは疑問です。よしんばそれを突破できたとしても、その関門を突破した精鋭たちとともに激務をこなさなければなりません。正直に言って、僕にはそれができるとは思えませんでした。

 

もう一つの大きな理由は、僕に日本を良くしたいという思いがなかったことです。もちろん僕はこの国が好きですし、この国に生まれて良かったと思います。ですが、日本国のために粉骨砕身して働けるほど思い入れがあるわけではありません。コナンの安室徹ではありませんが、「僕の恋人は、この国さ!」と言えるくらいの気持ちがないと官僚としてやっていけないでしょう。

 

この気持ちは大学生になった今でも変わりません。官僚という仕事は魅力的だとは思いますが、僕が官僚になることはおそらくないでしょう。

 

 

最後に

 

以上、京大生と官僚についてまとめてみました。僕は官僚について否定的な考えを多く述べました。確かに大変な仕事だと思います。ですが、やりがいがあることも間違いありませんし、官僚として頑張っている人は本当にすごいと思います。我こそは、と思う人はぜひ官僚を目指して頑張ってください。