かくのごとく、我思えり

京大生が、本の感想や勉強のことを書いていきます。

読書感想文『人を操る禁断の文章術』

人を操る禁断の文章術/メンタリスト DaiGo/かんき出版

 

 

はじめに

 

ブログ運営の勉強をするうえでのおすすめの本として複数のサイトで紹介されていたので、この本を読んでみました。この本で紹介されている文章術は、ブログで文章を書くのにも十分応用できそうなので、今回は応用方法を考えました。

 

 

相手に書かせる

 

この本を読んで僕が最も感銘を受けたのは、この「相手に書かせる」という言葉です。相手に書かせるというのは、読み手の状況・心情を予想したうえで、その人の心を動かすような文章を書くことです。例えば、大学生が多く読むブログなのに終活のことを書いても仕方がないでしょう。この本では、「自分が書きたいことを考えている時間があれば、それを読む人たちのことを調べたほうがいい」(p.83)とまで言い切っています。

 

このブログであれば、書評を読む人がどんな情報を欲しがっているのかや、大学受験生がどんなことを知りたいかを考える必要があるでしょう。

 

 

常識的な言い回しに過剰で具体的な条件をつける

 

この本では悪い例と良い例として次のようなものが挙げられています。

 

×「成功者は夢をあきらめない」

〇「成功者は、飢え死にしそうなときでも夢をあきらめない」(オリソン・マーデン)

(p.45)

 

×「失敗してもあきらめるな」

〇「失敗なんかしちゃいない。うまくいかない方法を700通り見つけただけだ」(エジソン)

(p.46)

 

 

このように、ありふれた表現でも過剰で具体的な条件をつけるだけで、人の心に訴えかけるフレーズに変わると主張しています。

 

このことは言われるまであまり気にしたことがありませんでしたが、その通りですね。商品を売るための過剰な言い回しを聞くことがよくあり、そのたびに「大げさだなあ」と思っていたのですが、それで正解だったのですね。僕が「大げさだ」と考えその商品に気を留めているのが、そのやり方が正しい証拠かもしれません。普通の言い回しだったらその商品を気にも留めませんからね。

 

 

読み手の憧れや共通点につなげる

 

筆者は、「読み手が所属したいカテゴリー(憧れ)、すでに所属しているカテゴリー(共通点)につなげてメッセージを訴求しよう」(p.145)と述べています。人は憧れの人がしていることやみんながしていることは正しいと考え、自分もそれをしたくなるということです。例えば、「ご存知ですか?30代の人たちの75%が、家を買おうと考えています」(p.144)というのは、読み手の所属カテゴリーにつなげたメッセージだそうです。

 

確かにこの種のメッセージは、街中でもインターネット上でも至る所で見かけます。それくらい効果があるということなのでしょう。例えば僕がこのブログでよく使っている「現役京大生が教える!」といったフレーズも効果があるのかもしれません。

 

 

最後に

 

以上、『人を操る禁断の文章術』の感想でした。筆者がこの本を通して一番伝えたいのは、「自分のことを考えて書いた文章はつまらない、読み手のことを考えて文章を書け」ということだと思います。今回紹介したテクニックは、どれも相手のことを考えていないとできません。文章を書く前に、読み手のことを5時間でも10時間でも考える。その先に読み手を惹きつける文章があるのだと感じました。